本当に必要なプログラミング教育
- 簡単なプログラミングソフトを使って、ゲームを作って遊ぼう!
- AI時代やIoT時代に役立つプログラミングスキルを身につけよう!
- プログラミングが出来るようになると、就職に困らない!
プログラミング教室では、プログラミングそのものの学習を重視し、その技術の向上を目指す側面もありますし、一見すると「遊び」のように見えるところもあると思います。
では、「将来の夢はプログラマーじゃないから、うちの子は関係ない!」のでしょうか?
2020年度の学習指導要領改訂によって小学校で必修化されたプログラミング教育の狙いは、大きく次の4つです。
・プログラミング的思考を育み、論理的思考力を身につける。
平成29年告示小学校学習指導要領解説【総則編】より 抜粋
・現代の情報社会が、プログラムやコンピュータなどの技術によって支えられていることに気付く
・身近な問題の解決に主体的に取り組み、コンピュータ等を活用してよりよい社会を気付いていこうとする態度を育む
・教科書等で学ぶ知識及び技能等をより確実に身につけさせる
さらには、以下のようにもあります。
プログラミングに取り組むことを通じて児童がおのずとプログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を修得したりするといったことは考えられますが、それ自体をねらいとしているのではない
小学校プログラミング教育の手引き(第二版)より 抜粋
つまり、本当に必要なプログラミング教育とは、プログラミングスキルを身につけることが本質ではなく、プログラミング的思考・論理的思考力を身につけ、他の教科や身近な問題にそれを活用する能力を育むことと言えるのです。
プログラミング的思考とは
プログラミング的思考とはどういったものでしょうか。平成28年に取りまとめられたプログラミング教育に関する有識者会議において、次のように説明されています。
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力
小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議取りまとめ 抜粋
つまりプログラミング的思考とは、
- 問題を見つけ
- 解決策を考え
- 解決策を実行するために必要な動きを細かく分割し
- それらを組み合わせ
- 試行錯誤しながら問題の解決につなげる考え方
と言えます。
これはコンプータを利用したプログラムだけに限らず、目の前の小さな問題やほかの教科のテストなどでも必要になる考え方です。
プログラミングコースの指導方針
アクティブでも、パソコンを使いロボットを組み立て、その動作をプログラミングし操作します。
一見すると、ほかのプログラミング教室と変わらないように見えますが、私たちが目指す先は明確です。
私たちは、全ての子ども達が将来どのような職に就くとしても普遍的に必要となるプログラミング的思考を身につけ、その能力を十分に育み、発揮できる場を提供しています。
学習の流れ(プログラミングコース)
プログラミングコースは1コマ90分。
学校の授業より長い時間ですが、じっくり考え・自ら手を動かし・試行錯誤しながらプログラミングに触れることで、確かな論理的思考力を身につけるようにしています。
また、主体的にプログラミングコースを通して主体的に物事に取り組む姿勢を育み、いわゆる基本5教科(国語・算数[数学]・英語・理科・社会)にも応用できるよう、毎回の授業で「5つのステップ」を実施することを心掛けています。
特に普通の学習塾とは違い、友だちに聞いたり、歩き回って調べたり、試行錯誤を繰り返します。
パソコンの前に座って学ぶだけではない、より深い学びを実践しています。
子ども自身がやりたいことを考え、今日の目標を設定し発表します。
前回までの進捗やお子さま一人ひとりの特色にあわせて、最適な教材やカリキュラムで学習をサポートします。
「何をやる」を決めたら、「どうやって実現するか」を考えます。
方向性を定め、目標や問題に対しての解決方法を考える事が重要です。
計画に沿って、試行錯誤を繰り返しながら実際に目標に取り組みます。
プログラミングには正解が1つではないことが多くあります。大切なのは唯一の正解を見つけることではなく、様々な解決方法を見つけることです。
一緒に学習しているお友だちや講師と、お互いに相談したり教え合ったりすることでより深い学びを実現します。
1人では解決できなかったことでも、協力し合うことで解決策が見つかることもあります。学年や学校を超えた交流を通して、新たな発見につなげます。
1日の成果や自分の考えを自分の言葉で、聞く人に分かりやすく発表します。
社会に出て必要となるプレゼンテーション能力や、自らの意見をまとめるチカラを育みます。
学習を通じて身につく4つのチカラ
好奇心
身近にある「なぜ?」や「どうして?」を見つけ、物事に興味・関心を持つ力
論理的思考力
物事の中から問題を見つけ、その解決への方向性を決定し、解決までの道筋を論理的に考える力
問題解決力
思いつきや当てずっぽうではなく、筋道に沿って試行錯誤を繰り返し、問題を解決する力
協働力
考えや意見を自分の言葉で発信し、他者と共有・理解し合うことで、協力しながら物事に取り組む力